
スケートボードのトラックといえば、Independent、Venture、Thunder、ACEなど、長年スケートシーンを支えてきた定番ブランドがまず思い浮かぶのではないでしょうか。
そんなスケートボードトラック市場に、新たな選択肢として登場したのが、スウェーデン発の「Lurpiv Truck Company(ラーピヴ・トラック・カンパニー)」です。
独特なルックスだけでなく、優れたターン性能やウィールバイトの軽減など、従来のトラックとは異なるアプローチで設計されたLurpiv。
今回は、Lurpiv Truckがどんなブランドなのか、特徴や開発背景、乗り味について詳しく紹介します。
Lurpiv Truckとは?
Lurpiv Truck は、スウェーデンのプロスケーター、Oskar “Oski” Rozenberg(オスカー・ローゼンバーグ)によって2021年にスタートしたスケートボードトラックブランドです。
Oskiといえば、POLAR SKATE CO.やNIKE SBで活躍するスケーターとして知られ、ストリートからトランジションまで幅広いスタイルを持つことでも知られています。
そんなOski自身が理想とするスケートを実現するために開発されたのがLurpiv Truckです。
既存のトラックでは実現しにくかった性能を追求し、トラックそのものの構造から見直して設計されています。

最大の特徴は「ターン性能」
Lurpiv Truckを語る上で外せないのが、特徴的なターン性能です。
Lurpivは、シャープでクイックなターンができるように設計されており、深くボードを倒した際にも素早く反応してくれるのが特徴です。
実際にLurpivをテストしたローカルスケーターからも、そのターン性能を高く評価する声が上がっています。
カービングやトランジションはもちろん、ストリートでも細かなライン取りや素早い方向転換をしたいスケーターにとって、大きなメリットになるでしょう。
一方で、これまでのトラックとは異なるほど反応が速いため、最初は少しクセを感じる可能性もあります。
数回滑ることで動きが馴染んでくるという声もあり、Lurpivならではのシャープな乗り味に慣れていく過程も楽しめるトラックです。
ウィールバイトを軽減する独自の構造
Lurpivのもうひとつの大きな特徴が、Anti-Wheelbite(アンチ・ウィールバイト)を意識した独自のトラック形状です。
トラックを深く倒してターンすると、ウィールがデッキに接触して突然止まってしまう「ウィールバイト」が起こることがあります。
特にルーズなセッティングや大きめのウィールを使用する場合には、ウィールバイトに悩まされることも多いでしょう。
Lurpivはハンガーとベースプレートの形状を工夫することで、深くターンした際にもウィールとデッキが接触しにくい構造を採用しています。
もちろん、どんなセッティングでも完全にウィールバイトを防げるわけではありません。
しかし、通常のトラックと比べてウィールバイトを軽減しやすい設計は、Lurpivならではの大きな魅力です。
▼Lurpiv最大の特徴 Anti-Wheelbite の鍵となる特徴的なハンガーの形状

高さがありながら、テールヒットは軽い
Lurpivは、一般的なスケートボードトラックと比べて、車高が高く設計されております。
車高を確保することで、大きめのウィールを使用してもウィールバイトが起こりにくく、深いターンにも対応しています。
さらに、シャフト位置を狭く設計することで、車高があるにもかかわらずテールヒットが軽くなるように設計されています。
つまり、
「大きめのウィールを使いたい」
「深くターンしたい」
「でもテールヒットは軽くしたい」
という、相反しやすい要素をひとつのトラックで実現しようとしているのがLurpivです。

独自の素材と製造方法
Lurpivは、特徴的なデザインだけでなく、素材や製造方法にもこだわっています。
トラック本体にはアルミニウムを使用し、Rheocasting(レオキャスティング)と呼ばれる鋳造技術を採用。
軽量性と強度の両立を目指した構造になっており、グラインドなどのハードな使用にも耐えられるよう設計されています。
また、Lurpivには通常のSOLIDモデルに加えて、ホローアクセルとホローキングピンを採用したHOLLOWモデルもラインナップされています。
より軽量なセットアップを求めるスケーターにはHOLLOWモデルがおすすめです。

一度失敗したからこそ生まれた「現在のLurpiv」
実はLurpivは、現在のモデルが最初の製品ではありません。
2021年の初期モデルでは、インバーテッド・キングピンなど、かなり独創的な構造を採用していました。
しかし、キングピン周りに問題が発生したことで一度製品を見直し、その後、フィードバックをもとに再設計。
現在のモデルでは、より信頼性の高い構造へとアップデートされています。
これはLurpivというブランドを知る上で、かなり重要なポイントです。
最初から完璧な製品を作るのではなく、実際にスケーターが使用する中で問題点を見つけ、それを改良していく。
そんな姿勢も、Lurpivが単なる「変わった形のトラック」ではなく、スケーター自身が本気で性能を追求して作っているブランドである理由のひとつと言えるでしょう。
Lurpivはどんなスケーターにおすすめ?
Lurpivは、特にこんなスケーターにおすすめです。
- ターン性能の高いトラックを探している
- 深くボードを倒してカービングしたい
- ウィールバイトをできるだけ減らしたい
- 大きめのウィールを使いたい
- ストリートだけでなくトランジションも滑る
- 他のトラックとは違う乗り味を試してみたい
- 新しいスケートボードハードウェアが好き
特に、「トラックはどれも同じようなもの」と思っている人にこそ、一度試してほしいトラックです。
Lurpivは、トラックの形状や構造を変えることで、スケートボードの乗り味そのものを変えようとしています。

スケートボードトラックの新しい選択肢
スケートボードのトラックは、長い間IndependentやVentureなどの定番ブランドが中心でした。
だからこそ、Lurpivの登場はスケートボードハードウェアの世界に新しい選択肢をもたらしていると言えます。
Oski自身のスケートスタイルを出発点に、ターン性能、軽量性、耐久性、そしてウィールバイトへの対策まで、従来とは違った視点からトラックを設計しています。
まだまだ新しいブランドだからこそ、これからどんな進化をしていくのかにも注目です。
「いつものトラックから少し違うものに変えてみたい」
そんなスケーターは、ぜひ一度Lurpiv Truckを試してみてください。
新しいトラックに変えることで、いつものデッキが今までとは違った乗り物に感じられるかもしれません。
